審美歯科症例 前歯編
久しく更新していませんでした。
今回は審美治療の症例をお見せします。
症例の説明を行うに当たり、
常日頃、患者様と接していて思うことは、歯に対する歯医者からの情報が不足ていると感じます。
このブログでは、いろいろな症例を見てもらい、歯のこと、虫歯のこと、歯周病のことを知ってもらえればと思います。
このケースは、上顎前歯です。
術前写真です。
このケースについて説明します。
48歳 男性
主訴:前歯がグラグラする
全身疾患など特記すべきことなし
診断および治療方針
重度の歯周病のため前歯(向かって右側2本)は抜歯
口全体の歯周病治療
虫歯の治療
まず初診の日に治療のカウンセリングをしました。
前歯2本は抜歯なので、抜いた場所の治療方針を決めます。
前歯ですから、抜きっぱなしにしますと審美的に問題がありますから
治療方針として
・インプラント2本
・入れ歯
・ブリッジ
上記の中からの選択になります。
インプラントは、埋入する場所に骨があまりなかったので今回はブリッジを選択しました。
2回目の来院時
前歯2本を抜歯して、プロビジョナル(仮歯)を入れます。
これで、帰宅時には、歯がある状態ですから審美的に問題はありません。
3回目から
ここからが大変です。
冷静に考えると歯周病で歯を抜かざるをえなかったということは、ほかの歯にも歯周病が進んでいる可能性が高いということです。
いくら いい歯をも入れても、土台の部分に問題(歯周病になっている)があっては高い買い物になります。
よく、電車の中に、‘3回できれいは歯になります‘とかありますがあれは絶対ダメです。
まず歯磨き指導からです。
その後、全体にわたり歯周病治療を行います。今回は7回かかりました。
歯茎の状態がよくなってから型どりです。
抜歯した2本の歯を支えるために右3本、左2本を支えの歯として削りました。 もったいなっかたけど・・・・・・
術後 術前
ここまでで
治療回数 10回 2か月半
治療費 100000×7本=700000円
今後、いろいろな症例をお見せします。
気を付けてほしいこと、知ってもらいたいことなど、踏まえていきたいと思います。