今回の症例は、ソケットリフトといわれている術式です。

上顎の奥歯が抜けてしまったケースは歯を抜いてから時間がたつと副鼻腔が下がってきて

骨の厚みがどんどん薄くなってしまいます。

抜いた当初は、10mm以上あった厚みが、2mmぐらいまで平気で無くなっていきます。

こうなると、今まではサイナースリフトという方法しかありませんでした。

この方法は、患者様の精神的、肉体的な負担が大きました。

術後、痛みと、腫れがすごかったのです。

このケースは、抜歯後数年たってしまっています。

インプラントを予定している場所の骨の厚みはCTでは4mmしかありません。

最低でも10mmのタイプを使いたかったので、6mmは骨が足りない計算です。


そこで、足りない部分をインプラントの手術時に人工骨を併用しました。

この術式があれば、上顎のインプラントの適応が増えると思います。